2014/11/05

「楽しかった!」授業者の言葉

山梨大会は終わりました。
公開授業者に話を聞くことができました。まずはじめに発した言葉が「楽しかった!」でした。
さらに秋色が深まる甲斐路の木々


 また,授業者とともに授業づくりに取り組んだ共同研究者の一人が
「公開授業の時に,授業者以上に緊張してしまった! 公開授業が終わったら一気に力が抜けた!」と言っていました。
 気持ちは授業者とまったく一緒だったようです。

「子どもに助けられた。」
「後の分科会で,参加者の方々が励ましてくださった。」

うれしい言葉が並びます。

 前回の関東ブロック山梨大会を振り返って聞かれた言葉「授業者なんか二度としたくない…」。
思えば,ここに研究局の原点がありました。この思いを二度とさせてはいけない…と。
 
 
 今回の山梨大会が終わって授業者から聞こえた「楽しかった!」の声。何よりです。

 また,授業者や共同研究者から聞かれた言葉は「分科会に参加された方々がとてもあたたかだった。」です。
 これは,全国からお集まりの志を同じにした仲間ならではのあたたかさなんだと思います。
本当にありがとうございました!

 

2014/11/01

山梨大会へのご支援とご協力ありがとうございました!

10月31日(金),午後の全体会をもちして,山梨大会のすべての日程を終了することができました! 関係した方々,大会に参加された方々はもちろん,参加できなかった方々も含めまして,応援していただきましたすべての方々に心より御礼申し上げます。

 人口わずが80万人の小さな県がチャレンジした研究大会。前開催の関東ブロックでは茨城県さま,全造連では東京都さま,どちらもわたしたち山梨にとっては,兄のような存在の方々によるすばらしい研究大会には遠く及ばないながら,一つの目標としてその大きな背中を追わせていただきました。
 ありがとうございました。

 大会の感想が続々と寄せられております。
例えば,222分科会でグループ助言でご参加いただきました北海道の北翔大学の山崎正明先生のブログでも触れていただいております。(→こちら
 このブログは,授業者や共同研究者はもちろん,山梨大会の関係者みんなが喜ぶことだと思います。山崎先生,ありがとうございました!

2014/10/31

山梨大会第1日目無事終了!

天候にも恵まれ,大会だ1日目が盛況のうちに終了しました!
当日参加の方々も多く駆けつけ,うれしい悲鳴です。
公開授業も盛り上がりました。開始時刻と終了時刻をずらしているので,会場内をうまく移動するとすべての導入と終末が参観できます。
 そして,夜。この調子でレセプションは…!
この看板からその声が聞こえますか(!?)凄かったです(^_-)
全国各地からの方々で盛り上がりました!
今日は,各種会議と全体会。天気は下り坂ですね。

2014/10/30

ようこそ!山梨へ

いよいよ,山梨大会です。本日は晴天なり。昼は温かくなるそうです。

会場A:韮崎西中付近から見た富士

  昨日(29日)の富士です。夕日を浴びて頭に雪をかぶっています。手前の山の関係で,甲府付近ではさらに頭だけになりますが,かえって離れてみるとこのように雄大な姿を見せます。会場からはこんな風に見えます。西側に高い山があるために,日没が早いです。


会場A:韮崎西中と富士
看板も設置完了! 会場ごと異なる旗印に注目

 次は会場B:白根東小の準備の光景です。外はもう真っ暗です。

授業者と共同研究者による準備風景



武田二十四将の旗印が分科会のマーク

さて,これは何でしょう? 児童のための楽しい仕掛けです。

2014/10/28

レセプション「甲府で喰う幸福」の隠れ企画

 30日の夜は,懇親会でありますレセプションが,ホテル談露館(→こちら)で行われます。
甲府で喰う幸福」をコンセプトに,密かに甲府らしさを加味させていただいております。

その一つ:会場は結婚披露宴でも使われるお上品さを備えた場所ですが,そこに,なんともありえないスペースが~!? そこで地元民の本当のブドー酒の楽しみ方が味わえる…かも!?

ブログ特典で先行披露「大会紀要の裏表紙」!

 なお,レセプションには,公開授業者及びそのチームスタッフも参加します。昼間お話しできなかったことなど,話してあげてください。

 では,皆さんが幸福になるような懇親ができるようにしたいと思います。お楽しみにしてください。

2014/10/27

映像と演奏による表現の可能性

 山梨大会の全体会の後半には,「造形100年メッセージ」として,新作のVTRを放映します。この映像には,BGMがつきます。
 これは,アトラクションでは決してありません。映像と演奏による表現の可能性を探る取組です。
 
今回は,特別に生の演奏とのコラボです。歌うのは「明野少年少女合唱団」の選抜メンバー。そして演奏はmusic Duo NoA ~運音~の皆さんです。「運音」で「はこぶね」と読むそうです。このネーミングがすてきですね!
 ブログはこちらです。腕も確かで,音楽を心から愛する姿がすばらしいです。映像と合唱団と生の演奏と。どんな表現になるか~わたしたちも楽しみです!
 

2014/10/26

【造形(美術)への関心・意欲・態度】は?

 山梨大会は,一言で言うと「資質・能力大会」です。
実践発表も「何をしたか」ではなく,「何を,どう育てようとしたのか」がポイントとしています。

 また,小中会場は次のようになっています。

【鑑賞の能力】=会場A:韮崎市立韮崎西中学校
【創造的な技能】=会場B:南アルプス市立白根東小学校
【発想や構想の能力】=会場C:山梨大学教育人間科学部附属小学校・中学校

あれ? 【造形(美術)への関心・意欲・態度】とは?という質問がありました。
そうです,当然これはどの会場でも取り扱うことになります。

ある中学校の【美術への関心・意欲・態度】のカード


これは,【美術への関心・意欲・態度】の中で,主に「主体性」を生徒にも分かりやすい言葉にしたものです。
 ともすると,生徒自身が判断し「決める」はずなのに,気が付くと教師が決めてしまっている…そんなことはないか~? そんなことを問いかけているようにも思います。
 
 山梨が提案する〔共有する〕である「4つの力」を掲げる取組は,生徒へのメッセージでもあり,指導者へのメッセージでもあります。
 
加えて,どの会場も〔共通事項〕という大切な資質や能力もそれぞれ加わります。
 

2014/10/23

ムカデの絵柄

 風呂敷にオリジナルのマークを入れました。その絵柄は…なんとムカデです!


山梨大会の風呂敷の絵柄

ムカデの旗印は,戦国時代の武将武田信玄の部隊に見られます。彼らは「百足衆」と呼ばれ,本陣において武将のそばに控え,伝令や周辺警護も担った精鋭たちです。金山を掘る衆がムカデを信仰したり,毘沙門天の使いと言われたりしていたようです。

 つまり戦国時代,郷土を駆け抜けた古のデザインなのです。

 それと,もうお気づきだと思いますが,ムカデを漢字で書くと「百足」。山梨大会テーマ「造形100年教育」を暗示しています。

 この風呂敷のマークは,デザインから仕上げまで,すべて一人の美術教師が手刷りにより仕上げました。こだわりの逸品です。

2014/10/22

袋詰め作業です!

 本日,大会の資料の袋詰めを行いました。所要時間は約4時間。資料の山を崩しながら「先が見えんなあ」とぼやきながらの作業となりました。
いろいろな資料を手作業で袋詰め
上の写真をよくご覧ください。左端のひげのおじさんの手元を。そうです!これが山梨大会特製「風呂敷」です。一足早くブログをご覧いただきました方にだけお披露目の特典です! 一人に一枚お配りします。
 


山梨大会 特製「風呂敷」
これに資料を包んでいただきます。
本当は,風呂敷で包んだものを準備しようとしていたのですが,包んだままにしておくと,形が崩れそうなことと,何より包んでいる時間がない(!) ということで…


こんな風にして渡すことにしました。
 ちょっとかっこわるいので(-_-)すぐに風呂敷で包んでくださいね!
包み方は,袋の中の3つ折りのしおりに書いてあります。参考にどうぞ。


おお,できたあ!
ようやく作業終了。この後,実行委員会を開き,皆様をお迎えするさまざまな確認をしました。まだまだ,やらなければならないことがいっぱいです(>_<)



2014/10/21

山梨発:700年の歴史がある造形的な日本の営み

 山梨大会の公開授業の一つは,なんと700年の歴史に裏付けられた授業を行います(!)
白根東小学校で行われる授業です。
 この授業は,地域の中学校である南アルプス市立白根巨摩中学校の生徒が出向いて行われます。
実は,南アルプス市は「小笠原流礼法」の発祥の地です。確かに小笠原という地名が今もあります。
甲斐源氏につながる小笠原家に伝わる「小笠原流」は,武士のたしなみとして広く愛用され,冠婚葬祭など,今のわたしたちのさりげない振る舞いの中に脈々と受け継がれているものです。

 
「相手を大切に思うこころ」その「こころを形に」。この言葉が,ピピッときます。南アルプス市の小中学校は,講師を招き,この伝統の礼法について学んでいるとのことです。
その子どもたちが,取り組む授業。700年の重みをお感じください。

以前の企画展のパンフレットです。
白根東小会場では,小笠原流礼法の展示も行います。参考に南アルプス市ふるさと文化伝承館をご覧ください。

明日は,袋詰めです!

 いよいよ,大会までの日数が一桁となりました。
明日は,参加者にお配りする資料等の袋詰め作業を行います。刷り上がった研究紀要が,届く日でもあります。
 以前紹介しましたように,特製の「風呂敷」で包むので,どれだけ時間が掛かるか…!!一つ一つに愛情を込めて,全国からおいでになる方々の心を結んで,包んで,いきたいと思います。
 
 
公開授業の準備もちゃくちゃくに進んでいます!
 
  「風呂敷」はきっと皆さん戸惑うでしょうね。実行委員会でも賛否はありました。でも,実際に包んだものを持ってみると,これがなかなかいいんです(!)
 取っ手がベルトやひもなどになれてしまっていますが,風呂敷はとても優しい「持ち心地」であることに気が付きました。まるで服をまとっているような~。
 さて,不便か,不格好か?実際に山梨大会で移動するときに手に携えることになります。そうそう,帰りの電車や飛行機の中でも!?
 どうか,そのよさに気付いていただけたらと思います。

2014/10/19

授業力養成講座「図画工作」

 山梨大会も直前となった10月16日(木)に,山梨県教育委員会が主催する「授業力養成講座」が開催されました。今回は「図画工作」で,新聞紙を使った「造形遊び」です。

 会場は,山梨大会の会場校でもある南アルプス市立白根東小学校です。
 講師は,東京学芸大学の准教授 西村德行先生です。対象は,小学校第3学年です。
新聞紙という材料を使って日頃生活している教室という「場所」に働きかけていきます。大会を間近に控え,大会の授業者や授業づくりに関わった先生方も参加していたので,西村先生の指導の一言一言までも聞き逃すまいと真剣に見入っていました。

 
 授業後は,講師を囲んでの研究会。造形遊びの指導上留意すべきことや,この学習が学校現場に導入された経緯などについても,あらためて確認できました。
 大会前の貴重な研修の場となりました。

10月18日(土)は,山梨大学教育人間科学部附属中学校の公開研究会がありました。こちらも山梨大会の会場校の一つです。公開授業の場となる美術室での研究授業。いつも以上に,真剣に研究討議ができました。

2014/10/14

センスオブジャパン「風呂敷」

 全造連では,「日本の感性は造形美術教育がつくる!」と「センス オブ ジャパン」を提唱しています。
 山梨大会でも,その具現化を検討してきました。
 そこで,発表します。

 山梨大会では,資料等は「風呂敷」で!!

 会場案内図が印刷された手提げの紙袋が定番ですが,山梨大会では特製の風呂敷を準備しました。基本的な包み方から,それぞれのスタイルに合わせて自在に変化できます。その便利さをあらためてお楽しみください。
山の都 甲府の町並み

 資料を風呂敷で包んで持ち歩く参加者が山梨の街を歩いている…!

 公開授業のB-3(会場B 南アルプス市立白根東小学校)では,中学生が自分の思いが伝わる「包む」という【創造的な技能】を追求した授業を実施します。



2014/10/09

再度呼びかけます! 集おう山梨大会へ!

 山梨大会の参加申込の締め切りは過ぎていますが,手続きがまだの方,迷っている方,まだまだお申し出ください。
 最終案内にある参加申込書をJTB宛にFAXをする方法です。
 JTBは,すでに申し込まれた方に宿泊券等を送付を開始しているそうです。そのような中ですが,とにかくFAXを送付してください。
 最終案内のない方は,申込書も含めこちらからダウンロードできます。

山梨を流れる鰍沢あたりの富士川の急流
新しい学習指導要領の改訂についての動きが見られるようになりました。とりわけ小学校英語の行方は,図画工作の存在に何かしら影響を与えるのでしょうか? 中学校美術は?

 図画工作・美術は危機を迎えています。造形教育に携わる我々が今声を上げるときではないでしょうか。そのような折,山梨大会がちょうどよいタイミングで開かれます。みなさん,この機会を逃さないように,今の子どもたちと未来100年の子どもたちのために,とにかく集いましょう。
 あなたが参加することで,それが社会へのメッセージとなります。一人でも多くの仲間を誘い,とにかく共に語り合いましょう! 
 今を逃すことは,未来100年を逃すことかも知れません。



2014/10/04

山梨に来る方法

 全国大会と関東ブロック大会を併催である山梨大会。
調べてみると,なかなか不便な場所にあることがわかります。おいでになる方がそうであるように,我ら甲州人も山梨から出かけるには苦労があります。
 裏技は大げさかも知れませんが,こんな方法もありますよ~の紹介です。

自然豊かな山梨「甲斐駒ヶ岳に沈む夕日」

★〔鉄路利用〕狩人の「あずさ2号」にのせて

四方を山で囲まれた山梨県。当然,来県のルートは限られています。空港はありません。まずはJRを利用を検討してみましょう。

★東京方面から
 JR中央本線です。新宿駅を起点に特急「あずさ」「かいじ」です。
 「あずさ3号」は,千葉を6:38発です。これが新宿を7:30発となり,1日目の公開授業に間に合います。
 ちなみに狩人の「あずさ2号」は,現在上り専用の呼称となり,甲府方面は奇数号となっています。歌の通りにはなりませんが,「あずさ3号」でも,気分だけは十分味わえます(!)
 特急「かいじ」は,基本的に甲府止まり。「あずさ」は,その先のさらに信州松本方面まで行く特急です。
 会場Aの「韮崎」に行く場合は,甲府より松本方面ですので注意しましょう。先ほどの「あずさ3号」は韮崎に停車します。停車しない特急もありますので,甲府から普通列車に乗り換えます。

★静岡方面から→台風18号により,不通区間が生じましたが,10/16再開されました!
 新幹線沿線から〔静岡〕まで来て乗り換える方法が使えるようになりました! 静岡発で身延線経由甲府行きの特急「ワイドビューふじかわ」で来県する方法です。
 途中,富士駅から身延線に入りますが,進行方向が逆になります。ですので,静岡を出発するときはまず座席と反対方向に動き出しますので,ちょっとビックリします(!)
 一番の甲府行きの特急「ワイドビューふじかわ」に乗っても,公開授業に間に合いませんので,前日入りか,帰りに利用できる?かもです。日本三大急流の一つである富士川沿いをゆっくり走る特急です。


 なお,関西方面からでは,実は〔名古屋〕乗り換え→中央西線〔塩尻〕乗り換えが距離的には最短となります。

★〔高速バス〕宿代節約なら,大阪・京都からの「クリスタルライナー」

 夜行バスがあります。大会前日の10月29日(水)の夜に大阪・京都を出ますと,甲府へ早朝の6:52に到着します。
 ここで,裏技ですが,甲府に到着したら,レセプション会場でもある「ホテル談露館」(徒歩8分)に行って,外来にて自慢の天然温泉へ入浴するのはいかがでしょうか。レンタルバスタオル付きで1000円(税別)、とあります。詳しくは,HPでご確認ください。
 入浴して,身支度を調えて,いざ公開会場へ! この方法なら前泊よりチープに甲府へ来れます。詳しくは「ホテル談露館」HPでご確認ください。

 途中「韮崎駅前」にも停まります。会場Aに行く場合は便利ですが,早朝到着のために時間をどう過ごすかは課題です。ファミレスなら営業しているかも?ですが,甲府で温泉の方がお奨めです。

 クリスタルライナーは予約制です。詳しくは,「山梨交通」HPでご確認ください。


★〔空路の場合〕羽田空港から甲府への高速バス 松任谷由実の「中央フリーウェイ」?

山梨には空港はありません。羽田空港をご利用の方は,基本的には,前日入りとなるでしょう。東京に前泊して,朝の特急で甲府に向かう~という方法があります。
 ただし,甲府で朝に余裕を持ちたい方は,羽田から高速バスで甲府入りしてしまう方法もあります。
 これには,羽田空港21:05第二ターミナル発→21:10第一ターミナル発の甲府行きを利用します。ただし,この便だと甲府着は夜かなり遅くなります。17:00台発,19:00台発もありますので, こちらも「山梨交通」HPでご確認ください。

他に高速バスは,
成田空港(17:50,20:30発)→甲府便
新宿西口ターミナル→甲府は多数あり(最終22:00発)

 でも~結局甲府は,遠いですね…(!)

2014/10/03

よりよい公開授業に向けて

 9月30日,公開授業を担当する授業者とそれを支える共同研究者が一堂に集まり授業改善研究会を開きました。
 公開する授業の概要やその準備の進捗状況を発表し合いました。
授業の概要を共同研究者と共に発表する授業者
今回の全国・関東ブロック研究山梨大会にむけて,さまざまな準備が行われています。よりよい提案ができるようにと意識しながらの研究活動は,ある種の緊張感が伴い,それが刺激となって自然と真剣さが増します。
 互いのグループの発表もよい刺激になります。大会の準備はたいへんですが,こういう雰囲気になれるのも研究大会があるからこそなのでしょう。
 この経験が,今の子どもたちと未来100年の子どもたちのために少しでも役立つことができたらと願っております。
 さあ,どんな授業になるのでしょうか。それは見てのお楽しみ…(!)
 どうぞ,10月30~31日は,秋の甲斐路にお出かけください。

2014/09/08

いったいどんな大会なんだ(怒)!?  山梨大会

 山梨大会が近づいてきました。

 最終案内が手元に届いてじっくり見ると…(!?)
「なんなんだ!?」

 近づいてきて,改めて要項を見読むと,この山梨大会の不可解さ(!)が見えてきました。
みなさんいかがでしょうか?

分かりづらくて誠に申し訳ありません。まずは,お詫びを申し上げます。

では,改めて説明します。実はこんな大会です。


実践提案が「何をしたか」だった時代

山梨大会は,過去の本県での研究会の反省から成り立っています。
本県でも研究会では,あらかじめ指名された参加者が実践提案をもってきて発表をします。
そのときの内容は,概ね 「こんなことをしました」 というものでした。

こういった提案では,
参加者は,
「おもしろいから,わたしもやってみよう!」
反対に
「でも,こうしたほうがおもしろかったんじゃない?」
「こうすればよかったんじゃない?」という論議になりました。

こういうことが「研究」だと思っていました。

しかし,あるとき,「これでいいのか??」という疑問が,誰からともなく出されました。
「いったい何が育っているの?」

この疑問が,スタートだったかと思います。

「何が育ったか」へ

 今回の山梨大会は,「何をしたか」ではなく「何が育ったか」に主眼を置く大会です。

 どのような実践でもよいのですが,
それをとおして,子どもたちの中に「何が育ったか」に着目します。

 準備した公開授業も,単なる(?)授業ですが,
「何を育てようとしているのか?」という視点で見ていただけるようにしました。

 公開授業をもとにした分科会も,
「育てようとしていた資質や能力は何?」で
「それを育てるためにはどんな手立てが有効なのか?」などに特化し,話し合います。

しかも,例えば,小学校と中学校,中学校と高等学校,特別支援教育と通常学級の指導というように,大人側の枠組みにとらわれず,子どもの成長に軸足を置いて,教師側を混成して分科会が構成さえています。
 思わず「わたしは◇学校の教員だから,△学校のことは分からない」と校種の違いに戸惑うと思いますが,「わからない」は禁句です(!)

 つまり,ここが山梨大会の不可解なところです。

これまでの枠組みをいったん外してみる。何か新しいことが見えてくるのではないか?
これが大会テーマにある「俯瞰する」の実際です。

いわば「資質や能力特化大会」(!?)

自分の中にいつの間にか居座る「枠組み」というフレームを
改めて見つめ直して,子どもたちのそのままの姿をみる…。

大人の枠組みをいったん外して子どもを見つめる

「何が育ったか」我々山梨の挑戦です。

つたない山梨からの提案ですが,全国の皆さん,山梨に来て,そんなわたしたちにどうかご指導ください。

2014/09/01

郷土を駆け抜けた古のデザイン

 約400年前の郷土やまなしを駆け抜けていたデザインがありました。
 それは,郷土の武将「武田信玄」の家臣が掲げていた旗の印です。
 「武田信玄」は, “武田大膳太夫晴信入道信玄” のことで,わたしたち県民は未だに「信玄公」とか「信玄さん」と呼んでおります。

 そんな土地柄,これらの旗印は,どこかで必ず見かけている親しみのある「形」です。それは毎年4月に行われます 「侍の最大集合記録」としてギネス世界記録にも認定されている「信玄公祭り」のせいもあると思います。

山梨大会の400年組織


 今回は,武田家の家臣で後生にまとめ上げられたいわゆる「武田二十四将」と呼ばれる家臣の旗印を中心に,その古(いにしえ)のデザインと,それを組織づくりに用いた山梨大会実行委員会の意気込みを感じていただければと思います。

 これは,山梨大会本部の旗印。あれっ?と思った方もいるのではないでしょうか。そう有名な武田菱ではありません。用いたのは,花菱と呼ばれるものでこれも甲斐武田軍が用いた形です。
 山梨大会本部はこの大会のすべての総指揮を執ります。この印は各会場の本部に当たる「本陣」を表すマークにも使う予定です。

山梨大会の【本部】の印
 山梨大会本部直属の「総務」の旗印は,信玄の弟の典厩信繁の印です。  
山梨大会 【総務】の印
信玄が太陽,それを支える弟は,「月」だと誰かが教えてくれましたが,真偽のほどは不明です。でもデザイン的に見るとやはり納得してしまいます。実際に,武田家には最古の日章旗が受け継がれていて信玄の本陣にも用いられていました。これはやはり夜の月なのでしょうか。
 山梨大会「総務」は,典厩信繁のように正副実行委員長をしっかり支えていく~そんな願いを込めています。

山梨大会 【事業局】の印
  これは,山梨大会の事業局の印です。原隼人佑昌胤の旗印で,「陣馬奉行」だったとされています。まさに大会をがっちり支える事業局そのものの任務を表しています。


山梨大会 【事務局】の印
有名な真田の六文銭は,事務局の印。採用の理由はお金を扱うから~???
でも,六文銭の表す意味を考えると…(!) 局長以下,局としての相当な覚悟を感じます(!?)。

 
山梨大会 【研究局】の印
信玄の知恵袋と言われている山本勘助晴幸の印。山梨大会の研究局を表します。大会のハード面が事業局&事務局で,ソフト面が研究局です。


 この他に,各公開授業づくりに取り組んでいるチームにも「印」を設定しています。それがそのまま分科会を表すマークにもなっております。詳しくは最終案内をご覧ください。→こちら

 
 以上,ちょっとした山梨県人っぽい「だっちもねえ」「わにわにした」遊び心。

 でも実は,戦国の世で命をかけ戦場を駆け抜けた先人に思いをはせつつ,これらのデザインに,わたしたち大会実行委員は,その意気込みを密やかに託している…のかも(!) 

【おことわり】 今回紹介している山梨大会で用いている旗印のデザインは,形や色等を独自にアレンジしていますので,確かな史実に基づいたものではありませんのでご了承ください。

2014/08/30

教育美術9月号 特集

 

山梨大会 研究局長の鷹野です。
いつも,山梨県造形教育連合ブログをご愛読いただきありがとうございます。
また,全国・関ブロ造形山梨大会へのご支援とご協力に心より感謝申し上げます。

さて,教育美術9月号が発刊されました。
 今回の特集は 「美術の授業」をめぐって -その現状と課題- です。
対談形式の記事で,なんと27ページにわたる特集です。

 
 
  
恥ずかしながら,わたくし鷹野も対談に登場しております。

他の参加者を紹介します。

   東京都西東京市谷戸幼稚園 伊藤裕子先生
   大阪府守口市立三郷小学校 福岡知子先生
   東京都新宿区立落合第六小学校 横内克之先生
   町田市教育アドバイザー(全造連委員長) 永関和雄先生

   司会は,愛知教育大学名誉教授 藤江 充先生です。

 題は「美術の~」とありますが,メンバーを見てお分かりのとおり,幼稚園から中学校まで子どもたちの成長に寄り添ってそれぞれのお立場で幅広く語られています。読み応え十分です。

 さて,その中でわたしは,山梨大会の開催準備を通じて感じた“図工・美術の授業研究への危機感”についても触れさせていただきました。

図画工作・美術の授業研究の危機


 
 日本が誇る教師による研究活動。しかし,図画工作・美術の授業研究はどうでしょうか?

 わたしたち山梨大会実行委員会では,大会の開催に向けてのさまざまな準備を通じて,図画工作・美術の授業研究に危機感のようなものを感じることとなりました。

 小学校の校内研究活動で図画工作について取り上げられることは,なかなかありません。

 また,中学校では,美術教師が配置されていたとしてもほぼ学校に一人。専門的な部分は,相談したり深めたりすることがなななかできていません。
 では,他校の美術の先生を頼るしかない…。
でも,学校から離れることは以前に比べかなり難しくなってきています。

 ましてや,今回の山梨大会のような全国や地区ブロックの開催される県外などへ出かけることなど,校内的にも,また経費的にも難しいという声が届いてきています。

 熱心な先生は,研究の場を求めて,休日を返上して,さまざまな団体の主催する研究会に自主的に参加して,自らを高めるしかありません。

 休日なら,参加しやすい。でも,それはあくまで自主参加の扱い。

 
 教師の研修は本来の業務の一部であるのに,図画工作・美術に関しては,勤務のある平日にそれを充てる機会がもてないでいます。

 そんな点を,対談で述べさせていただいております。詳しくは紙面をお読みいただけたらと思います。

************************************* 
 今守りたい,授業で語り合う
図画工作・美術の授業研究文化

  そんな中,今回の山梨大会は~平日開催を選びました。

 それは,休日だと子どもたちが関わる「公開授業」ができないからです。
 山梨では,みなさんが大切にしてきた「授業で語り合う。」という,いわば日本の研究文化を途絶えさせてはいけない!という意気込みも込めているつもりです。

 でも,「山梨には行きたいけど,行けない…。」

 日々の授業研究の機会の喪失,他の先生の授業を見る場ももてない。
こんな図画工作・美術の現状に,危機感を感じております。

 それでも,全国の先生方は,目の前の子どもたちのためにと,図画工作・美術の授業の充実に日々頑張っておられます。

 

 
 それでも山梨へ。 それだから山梨へ。 ぜひ山梨へ。

 他の都道府県の先生方は,どんな工夫をしていらっしゃいますか? 聞かせて欲しいです。

今,とにかく集うことだと思います。いろいろな困難はありますが,とにかく会って語り合いましょう。

 未来100年の子どもたちのために。

全国・関東ブロック造形教育山梨大会 研究局長 鷹野 晃

2014/08/25

事業局は他教科の先生たち

 本日は,山梨大会の事業局の先生方を集めての研究会がありました。
ここに集まった先生方の多くは,主に他教科の先生方です。

 
 
山梨大会事業局の研究会
 
 小さな県である山梨では,図画工作・美術を専門とする教員は少なく,今回の大会でも,他教科の先生方の力も借りなければとうていできません。
 本日の研究会は,図画工作・美術の現状と課題を話題に取り上げた研究会です。そして,加えてこの方々には,大会当日,事業局員として全国からおいでになります先生からのホスト役になり,さまざまな裏方の役割を担っていただきます。
 ここにいる先生方は,小中で専門とする教科もバラバラ。駐車場係や,受付,お弁当の配布などをやってくれます。
 
 
 何か大きなことがあるときは,互いを助け合う~これも,小さな県のよいところかも知れません。
 
 今回の山梨大会も,このようなスタッフの方々に支えられての開催となります。心より感謝申し上げます!ありがとうございます。
 
 でも,これも図画工作・美術の取り組みに関してのよき理解の場にもあり得ます。
 今回も,山梨大会を紹介するVTRを放映しました。「さすが美術だね,感動したよ。」などと,何人かの方からお声がけをいただきました。
 
 大会はもちろん本番が大切。でもその過程の中にもさまざまな意義を感じることができます。今回,あらためてそんなことを感じることができました。
 
 今日集まった先生方が快く役割を引き受けてくれたことに心から感謝します。
そんな先生方が,分科会や全体会で隣の席に座っているかも知れません。どうか,おいでになりますみなさまも,そんな先生方にも分かりやすい言葉で,図画工作や美術の学びを語ってください!

2014/08/22

最終案内配布開始しました!

 山梨では,お盆のことを「お盆さん」と言います。
その「お盆さん」に入るころ,山梨大会の最終案内が刷り上がりました!
 さっそく,全造連の名簿により各都道府県の造形教育団体の事務局に送付させていただきました。すでにお手元に届いているかと思います。
最終案内とやまなしの北西方面の空
山梨大会を象徴する歌川広重の作品を表紙にしました。(許諾済み)
おかげさまで迫力のある最終案内ができあがりました。

 A4版の8ページ,印刷屋さんが奮発してくださったのか,予想していたものよりも紙が厚く,重厚な仕上がりとなりました。
 最終ページには参加申し込みFAXが付いています。コピーして所定の申込先へFAXしていただくことになります。
 大会も間近となり,いろいろと焦ってきております(汗)。

2014/07/08

公開授業に向けた授業改善研究会

 「もう2度としたくない!」
 これは,過去の関東ブロック山梨大会で,公開授業を経験した先生から出された意見です。
「なにもかも,一人だった。」と怒りに近い表情で語ってくれました。
 これは,山梨大会の公開授業をどうするか,を話し合ったときの出来事です。

 そんな反省に基づいて今回は,徹底して授業者をサポートしようと「授業改善研究会」を立ち上げました。その研究会が各チームごとに開いています。
これは,会場校で行われた「特別支援部会」の話し合いの様子です。授業者のお二人の先生方を囲んで,熱心に意見を交換しています。

 今回は,県立の特別支援学校からの共同研究者が,チームに入っております。特別支援学校の先生方が積極的に関わって,組織的に動いてくれています。

 黒板には山梨独自の甲斐善策「4つの力」が掲げられています。

 「特別に支援が必要な子どもには,言葉で何をすべきか明確に示すことは大変効果的で,図画工作の授業で働かせる“4つの力”を掲げる方法は,むしろ特別支援教育には合っているかも。」と言っていました。

 特別支援教育でも図画工作・美術の授業は楽しく取り組んでいるとのこと。
以前「どちらかと言えば“主要教科”だよ!」と話してくださった方もいました。

 どの子どもたちも輝ける授業づくりをどうするか~山梨大会に向けて「こぴっと」考えています(!)




 こちらは,別の学校で「発想や構想の能力」についての公開授業を考えているチーム。
やはり,“4つの力”を掲げての話し合いです。

 足下には,子どもたちが取り組んだ作品が並んでいます。

 これは,小学校の公開授業を考えるチームですが,一緒に考える共同研究者には中学校の教員が入っています。
 このように,小中の教員を混在させてチームを構成しています。
 こうすることで,一つの授業を小中学校9年間を「俯瞰」しながら,創り上げるようにしています。

 山梨大会のキーワードである「俯瞰する」という姿を紹介させていただきました。

2014/07/01

山梨大会 分科会はこんな感じです。

せっかく遠くから来たのですから~


 せっかく遠くから来たのに,発表時間が「5分でお願いします。」では申し訳ありません。
また,せっかく参加したのに,一言も話さなかったり,話しが深まらなかったりすることも,申し訳ありません。
いかに時間を作り出すか~知恵を絞りました。山梨大会では,こんな工夫をしてみました。
①まず,山梨からの提案は公開授業に代えることとして,分科会ではあまり時間は取りません。
 山梨については,冒頭に基本的な質問を受け付ける程度とします。
 
 その分を,遠くからおいでいただいた県外からの実践提案者の時間に割り振りました。
 そうして,県外からの実践提案は30分間を確保しました!
 

 一つの分科会に違う校種が混在~

 「小中会場」では,2つの県外提案について小学校と中学校を依頼してあります。
 
その会場のテーマが【創造的な技能】についてであれば,それを軸に,小中学校の9年間を「俯瞰(ふかん)」して,語り合えるようにしました。
 
 なお,高校会場では「中学校」と「高校」がコラボします。
 
 
②山梨からの提案も含め,3つの提案をもとに,今度はグループ討議に入ります。
 



 

じっくり話したい! グループに分かれて小グループに~

 
③ここで「司会者」「助言者」の方々の活躍となります。
 各グループ単位に,「司会者」「助言者」を依頼させていただきました。
「助言者」は,常に話しに加わりつつ,グループ内の話しの方向性や内容が深まるよう適宜助言をしていただけたらと思います。とても重要な役割です。よろしくお願いします!
 
④県外の実践提案者も,県内の世話人,公開授業者もグループに入ります。
 これに,一般参加の方々も加わりじっくり意見を交換できたらと思います。
 
 「記録」は,山梨の公開授業を授業者と共につくった「共同研究者」が担当します。
 
 
 このように,せっかく山梨に来たのですから,少しでも意見が言えるようにしました。


⑤それぞれのグループで話し合ったことを,発表し合います。
 最後に大学部会からおいでいただいた「統括助言者」が助言を行う~という流れです。
 
 大会1日目は,午前が公開授業,午後はじっくり分科会。
その後は,レセプションとなります(!)
 
 題して「甲府で喰う幸福(こうふく)」 この話は,また後日。
 
では,ごきげんよう,さようなら。
 
 

 

2014/06/24

山梨大会前の研究大会!

 今日(6月24日)は,山梨県造形教育連合&山梨県造形教育研究会の合同研究大会が開催されました。全国&関東ブロ山梨大会を前にした大切な大会です。

 次の写真を比べてください。



 
平成25年2月の同大会  「寂しい~!!」

 
上の写真は,一昨年度の合同研究大会で,全国&関東ブロック山梨大会の開催もすでに決まっていたころです。このブログで紹介した光景です。寂しいですね~(!)

 そして,今日(6月24日)。同じ山梨県立美術館 総合実習室です。
平成26年6月24日(火)合同研究大会



 山梨大会を前に,盛り上がってきました!
 用意した資料も不足する120名超の会合(!)山梨も盛り上がってきた~~! 

 でも,でもですよ,東京都の図画工作研究会(都図研)の大会では「600名を超える方々が集まった。」とのこと(!) それに引き替え関東ブロック最小県の山梨の実状は~こんなものです。

 と,ふと考えたのですが~,東京等の教員数約10分の1の規模の山梨。今日のこの集まりは,東京都で言うと1,200名規模の大会だったことになるのかも…(!?)

 いえいえ,東京都の場合は主に「図画工作」の関係者。今日の山梨は,「幼稚園・保育園」「小・中」「高校」「大学」の「合同研究大会」です。差は歴然ですね…(泣)

 何はともあれ,これで全国大会を打ちます。

  
 山梨大会の公開授業(保育)について,各授業者,及び共同研究者から,現在の進捗状況の報告がありました。

 そして,進行役の意地悪な(?)大会研究局長Tが,発表に対してつっこみを入れます。

 「鑑賞の授業と言うけれど,いったい何を“見る”のですか?」

 「表現の技能と“創造的な技能”は何が違うのですか?」

 また,「高校では以前は一番人気だった“美術”が,今や音楽,書道に越されて最近は3番目」という高校の現状。

 「それはなぜか?」
 ~「美術は,用具が高価」「最近の書道パフォーマンスに押されたか」~という予想が出されました。

 加えて「美術は面倒という声もあるかも」という回答には,
「幼保,小中では,どこかで表現することが“面倒”である~ということを学ばせてしまっているということですか?」とつっこんでいました。

 
 幼保の教諭や保育士からは,「今の園児は絵が描けない~」との声が紹介されました。

 今日は,ほんの短い時間でしたが,幼保,小中,高の校種を越えた子どもたちの成長を「俯瞰」することができました。

 紹介された授業の進捗状況でしたが,参加された先生に感想を求めたところ「見てみたい実践,反対に大丈夫かな~という実践があった」との指摘がありました。

まだまだ,改善の余地ありです。

 とにかく,公開する授業について互いの内容を聞き合うことができ,課題が明らかになったようです。まだまだ,ですがとりあえず,公開授業者を中心とした共同研究チームが明るく語り合っていたことは大きな救いです。「夏休みも集まらなきゃ」と意気込んでいました。

 少しでも,お役に立つ公開授業になるよう頑張りますので,どうぞ山梨へ来てご意見ください。


 
 



 

2014/06/18

全国・関ブロ山梨大会の各会場をアップしました!

 ご愛顧いただいております山梨県造形教育研究会のホームページでは,全国・関東ブロック造形教育研究山梨大会の各会場について追記しました。

そもそも,山梨はこのへんでごいす。

 また,大会の各会場が開設しているホームページにリンクをはりました。

 「てっ! こんねん離れてるだけえ…。」 (訳:わっ! こんなに離れているのかあ…。)
 甲州弁ではこんな感じですが,改めて,各会場が離れていることに驚いたのではないでしょうか。

 そうなんです。このブログではすでにお話しさせていただきましたが,大会の1日目の〔公開授業(保育)・分科会〕は3つの市に分かれての分散型。当日は互いの会場はほぼ行き来できません。それぞれの課題にじっくりと向かい合っていただくことになります。
 そして大会2日目は,午前中は美術館で,午後は全体会で2日間のまとめを行います。

 全体会を大会のはじめに持っていく~?,そんな選択肢もありました。
 しかし,熟考の上,山梨ではまとめを重視し最後に持って行くことにしました。まず,見て感じていただいてから,成果や課題を共有し,新しい未来100年をみなさんと共に踏み出せたらと思います。
 

 
 
 


2014/06/16

統括助言者がアップされました!

 全国・関東ブロック造形教育山梨大会の「統括助言者」名が,山梨県造形教育研究会のホームページにアップされました!
 全国大会の主催団体である全国造形教育連盟(全造連)には大学部会があります。本大会では,大学部会の先生方が,この周囲が山に囲まれた片田舎の山梨に集結していただけることになりました。

 山梨としましては,統括助言者としておいでいただけることになった方々を,もし,それぞれ単独でお願いすることはほぼ不可能と言えます。その方々が,この大会のためにおいでいただけることになったのです。ありがたいことです。どのような示唆をいただけるのか,今から楽しみです!

 こんな山梨の「ぼこんとう(子どもたち)」が待っています!
ぜひ,今秋は甲斐路においでくださいね。
図画工作で夢中で取り組む山梨の「ぼこ(子ども)」

 

2014/06/09

全造連「大学部会」恐るべし(!)

 ただいま,山梨大会に向けて,他の都道府県にご依頼している分科会提案者,助言者等の選出に取り組んでおります。山梨大会では分科会のまとめの助言をいただける先生方を,「統括助言者」と呼んでおります。そこは全造連の大学部会に参加者の手配をお願いしました。
 おかげさまで,おいでいただける方々におおよそ内諾を得ていただいた状態です。

 それが…凄いんです。開けてビックリ! そのときに山梨県人から出る言葉は~。

※「花子とアン」で今注目される言葉。これは驚いたときの言葉。本当に使います。
「て」のまえに小さな「ん」を入れて言うと,より地元っぽくなれます。


 さて,大学部会が統括助言者ですが,私たち山梨の田舎の教員が,すごく頑張ってもとても集められるような,先生方ではないのです!! 全国から,駆けつけてくださることになりそうです。

 山梨大会実行委員長や役員に報告をしましたが,そのメンバーを見てやはりびっくりしてました。
そして,こう言います。

         「ててっ!」さらに驚いた状態。「れれっ!」「ででっ!」という方々もいます。
         ただし,「てててっ!」とは,実はあまり言いません。

 
 大学の先生方が連携して,いろいろな面で幼保・小中・高の現場に関わってくださることは,造形・美術教育にとってこの上ない喜びです。全造連大学部会,頼りになります。

 大学部会が担当する統括助言者だけではなく,各都道府県等にお願いしている「助言者」にも,凄い方々が集まりつつあります。

 
どんな方々がおいでいただけるのか,乞うご期待。
皆様,どうか楽しみになさってください。

2014/06/05

てっ!こんねんちっくいだけ!?~そう山梨ってこんなに小さいんです!

 今日は,実行委員長をはじめ,役員で4月より新しく就任されました阿部教育長に,大会開催に当たってのご挨拶をしてきました。
 スポーツはもちろんですが,こういった文化的な面も同じくらい大切に思うので,ぜひ頑張ってください。できるかぎり応援します~という旨のお話をいただきました。ありがたいことです。

 県の教育長さんとこうやって直接お会いできるのも,山梨が小さな県だから~ということもあるでしょう。どのくらい小さいかというと~
と,こんな具合です。これは造形教育の仲間である「関東ブロック」と呼んでいる関東甲信越静地区の都県と比較したものです。前回の全造連東京大会と比較するとびっくりするくらい小さいことが分かります。また,関東ブロックの昨年度の開催県の茨城県と比べても,おおよそ3分の1くらいの規模です。
教員数も,こんな感じです。茨城大会と同じようにするには,一人が3倍の仕事を,東京大会と同じようにするには,単純に一人の先生が10倍の仕事をこなさなければならないことになります!?
 
 はたして,どうなるのか…。改めてグラフを見たら,ちょっとため息が出てしまいました。他の都道府県の皆様,どうかあたたかな目で見てください。よろしくお願いします(泣)
 
 

 

2014/05/27

図工・美術って楽しいけど~どんな役に立つの?

 図画工作や美術の学習を「楽しい~!」と思っている子どもたちはたくさんいます。
 でも,いったいどんな力が育つのでしょう?



  赤の部分で示したものを見たことがあるでしょうか? 
そうですね,通信票(山梨では“あゆみ”などと呼んでいることが多いようです。)に書かれていることがあるかと思います。「評価の四観点」と呼ばれるものです。
 図画工作や美術の成績を付けるときの観点です。つまり,これが「図画工作や美術で育む資質や能力」です。

 山梨大会では,これを「4つの力」と呼ぶことにしました。
 子どもたちは,この4つの力を目一杯働かせながら,確かな力として高めつつ図画工作や美術の活動に取り組んでいます。

 でも,その一つ一つの言葉は,ずいぶん難しいですね(!)

 この言葉を,子どもたちにも分かるように,できるだけ簡単にしたものが,前回のあの「4つのカード」なんです。

 このように山梨では,簡単な言葉で表された図画工作や美術で働かす「4つの力」を,先生と子どもたち,そしておうちの人たちとも「共有」するように工夫したのです。

 ほら,図画工作・美術を学ぶとこんなすてきな力が身に付くのです! この力は,きっとみなさんのこれからの将来に役立つものになるはずです。

2014/05/25

甲斐善策その1~黒板に貼るだけで授業が変わる!

 「図画工作の指導は難しいです。」
山梨でも先生方からそんな声を聞くことが多くあります。 
 県外では図画工作の専科の先生方が指導されているところもありますが,山梨では多くの場合学級担任の先生が図画工作を受け持っています。
 小学校の先生方は,一人ですべての教科を教えているので,教材研究に当たっても一つの教科に時間を掛けることがなかなか難しい現状もあります。ちょっとした工夫で,授業が改善させる方法はないかと,よく質問を受けますが,それも当然のことに思えます。
 そんな現実の中で山梨の先生方から生まれた工夫があります。それが「4枚のカードを黒板に貼ること」です。これは,全国&関東ブロック山梨大会で提案する「甲斐善策」の一つです。

ある日の図画工作の授業(中学年)
「ダンボールのへんしん!」という題材で,この日は「組み合わせ方」を「試し,工夫する」授業であることが分かります。
 また,つくりつつある作品を通じて「自分の工夫を話したり」「困っていることを出し合い相談する」ことで,新しい工夫などを「見つける」学習も見えてきます。
 これらの一連の「考える」「工夫する」活動の中では,常に「自分らしさ」が大切であることも読み取れます。
 これらを授業のはじめに子どもたちに示して,この授業でどんな力を発揮して学んでいくのかを「共有する」のです。
 こうすることで,「上手(じょうず),下手(へた)」という図画工作にありがちな間違ったプレッシャーから,児童も,そして先生も解放されます。

 山梨大会の公開授業では,この「4つのカード」を掲示した実際の授業を見ることができます。子どもたちは,このカードに書かれたそれぞれの言葉をすっかり覚えていて,見ないでも言えるようになっています。そんな姿をぜひ見て欲しいです!

 でも,この「4つのカード」は,何を表しているのでしょうか~? その話はまた後日。