山梨でも先生方からそんな声を聞くことが多くあります。
県外では図画工作の専科の先生方が指導されているところもありますが,山梨では多くの場合学級担任の先生が図画工作を受け持っています。
小学校の先生方は,一人ですべての教科を教えているので,教材研究に当たっても一つの教科に時間を掛けることがなかなか難しい現状もあります。ちょっとした工夫で,授業が改善させる方法はないかと,よく質問を受けますが,それも当然のことに思えます。
そんな現実の中で山梨の先生方から生まれた工夫があります。それが「4枚のカードを黒板に貼ること」です。これは,全国&関東ブロック山梨大会で提案する「甲斐善策」の一つです。
ある日の図画工作の授業(中学年) |
また,つくりつつある作品を通じて「自分の工夫を話したり」「困っていることを出し合い相談する」ことで,新しい工夫などを「見つける」学習も見えてきます。
これらの一連の「考える」「工夫する」活動の中では,常に「自分らしさ」が大切であることも読み取れます。
これらを授業のはじめに子どもたちに示して,この授業でどんな力を発揮して学んでいくのかを「共有する」のです。
こうすることで,「上手(じょうず),下手(へた)」という図画工作にありがちな間違ったプレッシャーから,児童も,そして先生も解放されます。
山梨大会の公開授業では,この「4つのカード」を掲示した実際の授業を見ることができます。子どもたちは,このカードに書かれたそれぞれの言葉をすっかり覚えていて,見ないでも言えるようになっています。そんな姿をぜひ見て欲しいです!
でも,この「4つのカード」は,何を表しているのでしょうか~? その話はまた後日。